
1. 共用サーバーとPHPのバージョン
たいていの共有サーバーでは、標準で PHP が使えるようになっています。しかし、対応しているPHPのバージョンは様々です。
共用サーバーのスペックには、「利用できるPHPのバージョン」という項目(サービスによって呼称は違います)がありますので、そこに書いてある説明を参考にすることになります。
例えばエックスサーバーの PHPのバージョンについて というページには、特定のバージョンに対して「現在公式にサポートされているバージョンです。」や「旧バージョンです。」といった説明が記載されています。
PHPのバージョンは定期的に上がっていきますので、どのバージョンであれば問題ないのかよく分からない方もいるでしょう。
2. PHP公式のサポート情報
こういったPHPの各バージョンのサポート情報というのは、PHP公式サイトの PHP: Supported Versions が一次情報源となっており、レンタルサーバー運営企業もここを見ているはずです。
このページでは、各バージョンのサポート状態の流れがグラフで示されているのですが、これを見ると数年先までスケジュールが立てられていることが分かります。
サポートには以下の3種類があり、1 → 2 → 3 と状態が移行していきます。
| No. | サポートの状態 | 説明 |
|---|---|---|
| 1 | Active support | サポートされている状態です。 |
| 2 | Security fixes only | 致命的なセキュリティの問題があった場合のみ修正が入る状態です。 |
| 3 | End of life | サポートが終了した状態です。 |
3. レンタルサーバー運営企業の対応
では、レンタルサーバー運営企業はこのサポートに対して、どのように対応しているのでしょうか? ここは 運営企業の姿勢・やる気が表れるポイントですので、共有サーバーを選定する際にはチェックしたいところです。
例えばエックスサーバーでは、おおよそ以下の対応をしているようです。
- 新しいバージョンがリリースされると、そこから数カ月後にそのバージョンが導入され選択可能となる。
- デフォルトで適用されるバージョンが Security fixes only になると、そこから数カ月~半年後くらいに、次のバージョンをデフォルトにする。
この対応で十分だと思います。他のサービスを見る際には、これを基準として比較すると判断しやすいのではないでしょうか。
4. まとめ
現状、PHPの各バージョンがどのようなサポート状態なのかについて知りたい場合は、レンタルサーバー運営企業のページを見るだけでなく、PHP: Supported Versions も確認することをお勧めします。

